いいぞマック:どうしたマック

iPodの大ヒットで業績好調なアップル・コンピュータ。
アップルさんとしては、iPodユーザーが、今度はMAC OS Xを搭載したマックPC(MACINTOSH)を購入してくれる波及効果を期待しています。その目論見は当たったようで、日本市場で見ると、3ヶ月の出荷台数が以前は80万台、最近はこれが100万台を越える勢いだそうです。

購入者はおそらく、ほとんどがPCの新規購入者でしょう。銀座のアップルストアでは、iPodを買いにきたお客さんが、「えー、アップルってコンピューターも作ってるんだ!」みたいな声が上がるそうです。
もちろん、私のように、WINDOWSのサブマシンとしてですが、再びマックを購入してしまった出戻り組も相当数いるんでしょうけど。

熱狂的なファンの多いアップルユーザーは、「いいぞ!マック」と歓声を上げているでしょう。

さてもう一方のマック、ハンバーガーの日本マクドナルド。アップルコンピュータの元社長さんが指揮を執っていますが、なかなか苦戦していますね。就任して1年そこらですから、早急な成果を求めるべきかどうか疑問です。

しかし、いったいどうしたんでしょう、マックは。

アップルもそうですが、マクドナルドも世界企業であり、日本市場でできる戦略上の打ち手はそれほどありません。マクドナルドの場合、特に価格戦略に偏っていますね。あまり頻繁に値段を下げたり上げたりするので、顧客の混乱と不信感を招いています。

‘I'm loving it’というキャッチのブランド広告は展開しましたが、日本の消費者の心を揺り動かすメッセージだったとは思えません。

私は、若い頃からジャンクフード好きを自認しており、マックも週1回ペースで利用するヘビーユーザーであるという立場で言わせていただくと、

「マックのハンバーガーは決して不健康ではない」

ということをうまく伝えてくれないかなと感じています。マックは時々、わけもなくムショウに食べたくなります。しかし、いつも、「体にあまりよくないことしてるな・・・」という軽い罪悪感を持ちながら店に向かいます。

以前、「スーパーサイズ・ミー」という、マックの不健康さを揶揄した映画が制作されましたが、ずいぶん以前から、マック=不健康というブランド連想が強いのです。マックが今後も、価格だけの勝負に陥るのを避けつつ、成長を目指すのなら、このネガティブなイメージをとことん変える必要があると思います。

最近の消費者は、不足、不満を解消したいという「ニーズ」から、あるものを失いたくないという「リスクコンサーン」へ関心が移っています。自分に無いものを充足したいということ以上に、消費によって大切な何かが失われる可能性を減らしたいという気持ちが強いのです。

つまり、消費に伴うリスクを回避、低減し、安全、安心、安定を維持したいということです。

そして、今の消費者は、関心が内向き、自分に向かっています。自分の肉体・精神の安全、安心、安定を強く希求しています。環境志向、健康志向、癒し、といったキーワードで語られるビジネスが伸びる時代です。

マクドナルドハンバーガーは、安い、早いが売りのファーストフードではありますが、これからは健康志向の消費者マインドに訴える必要がもっともっとあると思います。

投稿者 松尾 順 : 2005年10月11日 09:56

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