パソコンテレビは従来のテレビを超えるかも?
以前にもちょっと書きましたが、無料ブロードバンド放送、
通称‘パソコンテレビ’「GyaO(ギャオ)」は
もう体験されましたか?
昨日の日経産業新聞によると、その成長ぶりはすごいものが
あります。
登録会員数は380万人を突破。
平均年齢38歳、男女比は8対2です。
圧倒的に男性が多く、年齢も高めです。
これはなぜなんでしょうね?
番組内容は、ニュース、映画、ドラマ、音楽、スポーツ、
ビューティ&ヘルス、アニメなど、男女、あらゆる年齢層を
カバーするバラエティに富む内容なんですけどね。
決して、「色もの」に偏っているわけではありません。
さて、ギャオは、一般のテレビ番組と同様、広告収入によって
運営されるわけですが、画期的なのは登録者の属性別CMが
可能な点です。
例えば、コマーシャルの出稿を決めたライオンさんは、
来年初めから次のようなコマーシャルをギャオで流します。
20代前半~30代半ばの女性 → 髪のスタイリング剤
35歳以上の男性 → 育毛剤
一般のテレビ番組の場合、たまにアンケート調査をやるくらい
しか視聴者の属性を把握できませんでした。個別の番組の
視聴者の属性を知るのは実質不可能。
こんなタレントが出演するトレンディドラマだから、20代女性
が主体だろうといった推測がかなり入っています。
ところが、ギャオの場合、特定の番組を見ている人の属性が
確実にわかります。
(登録内容は自己申告ですから、100%事実ではないでしょうけど)
したがって、視聴者にとっても、自分にとってより関連性の
高いコマーシャルが流されるので、注目率も高くなりますね。
逆に言えば、関心の低い、見たくないコマーシャルが減ります。
コマーシャルの情報価値、有用性が高まるということです。
しかも、番組をビデオにとって、コマーシャルをスキップする
ということもできませんので、コマーシャルがほぼ確実に
見られることになる。(コマーシャル中は、別ウインドウで
他のサイトを見たり、メールチェックなど可能ですけどね)
ただ現状では、把握できる属性が、いわゆるデモグラフィック
属性、つまり性別、年齢などの基本属性にとどまっています。
コマーシャル内容と視聴者との関連性が、
従来よりもかなり改善されるとは言え、まだまだ不十分でしょう。
35歳以上の男性が全員、育毛剤に関心を持つことは
ないですからね。(笑)
ギャオとしては、今後、サイコグラフィック属性
(興味、関心、性格、価値観)などにも踏み込んでいくことを
当然考えているでしょう。
ちなみに現在、ギャオを視聴するために登録を求められる内容は
次のとおりです。
・性別
・郵便番号(居住地域がわかる)
・生年月日(年齢がわかる)
・Eメールアドレス
・職業
・世帯構成(未既婚、子供の有無など)
さてさて、こうしたギャオの成長ぶりを見て
既存のテレビ局は、戦々恐々としているでしょうね。
カニバリ(共食い)を恐れることなく、自らパソコンテレビ
に積極展開するしかありません。
また、これまで放送枠を握ってきた大手広告代理店さんも
利権が失われます。
対策を打つ余裕はまだまだあるとは思いますが、のんびりとは
していられなくなってきていることは間違いありません。
「人の行動と心理」に興味のある私としては、
パソコンテレビの視聴行動や心理変化に注目していきたいと
思っています。
投稿者 松尾 順 : 2005年11月09日 12:08
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