ドコモダケ

「ドコモだけ、ドコモダケ、みたいな・・・」

なかなかいい企画が出てこない中で、

ドコモの担当者がつぶやいたこの一言が、

ドコモさんのオリジナルキャラクター

「ドコモダケ」

が生まれたきっかけだそうです。

新たな発想が生まれる瞬間って、
結構こんなくだらないことなんですよね。(笑)


私はこれまで、
様々な業界のマーケティングをお手伝いする機会がありましたが、

「その企業だけ、その製品・サービスならではの売り」

を打ち出すのが難しいのが、いわゆる形がない、かつ
人があまり介在しないサービスです。

たとえば、電話のような通信・インフラ系サービスや、
銀行・クレジットカードなどの金融系サービスです。

目に見えず、人があまり介在しないサービスは、
モノ以上に、競合製品の機能や品質レベルの差異が
感じにくいですよね。

したがって、ぶっちゃけ、

どの電話会社でも、どの銀行でもあまりこだわらない。
たまたま、近くにお店があったとか、そんなきっかけで
利用しているだけに過ぎない。

こんな方が多いんじゃないでしょうか。


ただ、携帯電話の場合、ドコモ、au、ボーダフォンの各社
独自の「携帯端末」というモノが付随しますので、
auさんの場合、近年は「デザイン性」を追求することで、
競合他社と明確な差異を打ち出すのに成功しましたね。

一方、ドコモさんの場合は、文字通りドコモだけ(唯一)の
擬人化されたキャラクター「ドコモダケ」によって、
情緒価値を高める戦略を採用したわけです。


サービスという無形のないものに、キャラクターという
有形のイメージをダブらせる。
サービス自体に愛着を感じることは難しいけれど、
愛らしいキャラクターなら、人は愛着や愛情を感じる対象に
しやすいものです。

「ドコモダケ」の人気は、まだそれほど盛り上がってませんが、
今後上手に育てれば、既存客のブランドスイッチを防止し、
新規客を獲得するために大活躍してくれることになるでしょうね。


そういえば、クレジットカード業界でも、
DCカードさんが、10年以上前から一貫して「カッパ・たぬき」
のキャラクターを使ってきていて、根強いファンがいます。

また、サービスではなく、モノですが、ダイキンのエアコンの
売上げを爆発的に伸ばした原動力が、「ぴちょんくん」

であることを考えると、

今後、

「オリジナル・キャラクター投入」

はますます検討する価値のある戦略のように思います。


*ドコモダケのWebサイト
http://docomodake.net/top.html

*カッパ・たぬきホームページ
http://kappatanuki.com/

*ぴちょんくん情報
http://www.daikin.co.jp/pichon/

投稿者 松尾 順 : 2006年02月02日 10:39

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コメント

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投稿者 Lionel : 2006年05月12日 04:58

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投稿者 Ellen : 2006年05月12日 04:59

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