差別化の決め手は・・・

作家、冷泉彰彦氏は、JMM(Japan Mail Media)の記事の中で、
GM、フォードの業績不振に触れ、

“ついにクルマ作り」は
 アメリカ社会の不得意科目になってしまいました。”

と述べています。

米自動車メーカーは、米国アメリカで負けてしまったのです。
今後は、トヨタが米国自動車産業の最大の雇用主になると
言われています。


冷泉氏は、米自動車メーカー、いわゆるビッグスリーの
衰退の理由について次のように説明します。

“恐らく、アメリカ文化の中に「目に見えるもの」、
 「感覚に訴えるもの」を軽視する特質があり、
 それがこの自動車の開発というビジネスを停滞させている
 のではないでしょうか。”

製品の持つ機能価値だけでなく、情緒価値が重視される今、
逆に見れば、繊細な感受性を尊ぶ文化を持つ日本が
モノづくりにおける強みを発揮しているのです。


車だけではありません・・・

世界中で日本食のブームが起きています。
日本食に感じられる、きめ細やかな心配りや微妙な味が
喜ばれているのです。


文化は、数千年の歴史の中で、各地域、民族で引き継がれてきた
もの。表面的には真似することはできますが、本質的な部分で
まったく同じことはできません。

とすれば、これからのモノづくりにおいて差別化の決め手は
「文化」です。


グローバリゼーションの浸透で機能面での標準化は進みました。
しかし、T型モデルのような画一的な製品を人は求めていません。
感性に響くプラスアルファが欲しい。

そのプラスアルファを生み出すものは人の感性であり、
人の感性を育むのはその人が育った文化です。


これまで、マーケティングの文脈で「文化」が語られることは
ほとんどありませんでしたが、これからは要注目ですよ。

投稿者 松尾 順 : 2006年02月13日 10:58

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