フリスク vs ミンティア
「フリスク」(カネボウフーズ)というと、
あの「ニヤリ」とさせるTVコマーシャルを思い出しますよね。
フリスクを口に入れたとたん、うるさく飛び回っていた蚊を
一発でやっつけたり、念力でどうしても曲がらなかったスプーン
の替わりに、自分のメガネの柄がグニャリと曲がっていたり・・・
息をさわやかに保つ錠剤状として、
「フリスク」のブランドはしっかり確立してますよね。
TVコマーシャルのトーンを見ればわかるようにターゲットは
ビジネスパーソン。30―40歳代の男性がユーザーの6割を
占めています。
一方、「ミンティア」(アサヒフードアンドヘルスケア)は、
どうでしょうか、ビジネスパーソンの方々にとっては、
ブランドイメージはかなり薄いんじゃないでしょうか。
実際、当初ミンティアは、
フリスクと同じターゲットを狙って投入された後発商品
でしたが、やはりフリスクには勝てなかったそうです。
しかし、現在、ミンティアの売上げはフリスクを追い抜き、
その差を広げています。(日経MJ、2006/06/05、日経POS
情報サービスのデータの分析に基づいています)
この「ミンティア」の逆転劇は2005年に起きたんですが、
成功要因は、ターゲットを若年層にずらしたことにありました。
2005年、アサヒフードアンドヘルスケア(以下アサヒフード)
は、「ミンティアガール」を結成し、若者向けに徹底した
プロモーションを展開、フリスクがカバーできていなかった
若年層の取り込みに成功したというわけです。
「ミンティアガール」の結成は、昨年の販促会議の記事で
掲載されていたのを覚えています。
(実物を拝んだことはありません(⌒o⌒;)
ミンティアガールとは、まあずいぶんベタなプロモーションだな
と感じたものですが、ちゃんと成果につながったんですね。
それにしても、疑問を感じるのは、当初、ミンティアは、
すでに強力なブランドだったフリスクと同じ市場を狙った点です。
後発商品は、よほど、先発商品を上回る優れた特徴がない限り、
先発商品とは異なるターゲット、市場を狙うべきですよね。
ポジショニング分析とかやったら、競合製品のない空白地帯に
向けた商品の開発、またコミュニケーション戦略を立案する
というのが一応定石のはずですが。
ただ、現実には、「柳の下のどじょう商品」はあちこちに
氾濫しているところを見ると、
空白地帯を狙うのは定石ではないようです。
まあ、実はメーカーの内部事情を覗いてみると、
営業サイドからは、
「あのヒットしている商品みたいな(売れる)ものを作ってくれ」
とプレッシャーがかかるし、
上層部からは、
「この新商品が売れる確証を見せろ」(前例はあるのか?)
と言われている可能性が高いですよね。
となると、ヒット商品のマネをするのが無難なわけです。
(勝てなくてもそこそこ売れますから)
ミンティアの場合、内部事情が上記のようなものだったのかは
わかりませんが、ともあれ、一度失敗したおかげで、
思い切ったマーケティング戦略の転換ができたわけです。
マーケティングも、現実の企業内では
そうそう教科書どおりには実行できないものなんですよね・・
投稿者 松尾 順 : 2006年06月05日 18:21
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アサヒフード&ヘルスケア:ミンティア
フリスクとミンティア…どちらもミント味の刺激で清涼... [続きを読む]
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コメント
ミンティアは、フリスクを上回る優れた特徴があるじゃないですか
値段ですよ
投稿者 な : 2008年11月25日 00:32
こいつは能書き長い割に、値段のこと知らなかったのか?おバカだねえ。
投稿者 確かに : 2009年02月19日 16:03
競合商品より安くすれば売れるというものではありませんし、
ただ安くするのは、小学生でも出せるアイディア。
重要なのは、価格以外のどこで差別化するかです。
投稿者 松尾順 : 2009年02月19日 18:24
値段と質(美味しさ)と量でしょ
値段が100円違うということはフリスク1個買うお金で、ミンティア2個買えます
質はフリスクの方が微妙に高いぐらいです
でもほんと微妙です
量は同じです
それとミンティアは定番(3つ程?)以外はよく変わります
それも勝つ要因ではないでしょうか
結果としては、ミンティアの2倍ものお金を出すほどの魅力がフリスクにはないということです
投稿者 ふぁ : 2010年03月07日 22:38
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