ベラドンナ

ぱっと見、まったく同じにしか見えない2枚の女性の写真を
男性に見せ、

「どちらが魅力的か?」

と聞いた実験があります。


その結果、聞かれたすべての男性が、
同じ写真を他方よりも魅力的だと答えました。


2枚の写真の違いはどこだったかわかりますか?

それは、「黒目」(瞳孔部分)の大きさでした。

片方は、ちょっとだけ「黒目」が大きくなるように
修整してあったのです。


そして、実験ではすべての男性が、
「黒目」が大きい方を魅力的だと感じたそうです。

しかし、彼らはその理由を説明することができません。
感覚でそう判断したからです。

でも、答えは不思議に一致していた!


実は、「黒目」は、
好きなもの、関心のあるものを見ると拡大するんですね。

例えば、赤ちゃんの写真を見ると、
女性の黒目は拡大します。

男性の場合は、子供がいない場合は拡大せず、
自分の子供がいる場合にのみ拡大する傾向があります。
(子持ちの男性なら、実感としてうなずける結果ですよね・・・)


男性は、目の前の女性を見た時に、
彼女の黒目が拡大していれば、それは

「自分に関心がある(らしい)」

というメッセージであることを無意識に感じているんです。

だから、男性としても、
自分を好きになってくれそうな女性をより魅力的だと思う。


こうしたことが自分にもわからない無意識のところで
起きているというのが本当に不思議だと思います。


ただ、黒目が大きい方が魅力的に見えるということは
女性たちは知っています。(よね?)


昔、イタリアのコールガール(娼婦)は、
瞳孔を拡大させる作用のある目薬を利用していたそうです。

有毒なイヌホウズキから作られたこの目薬は、
つけるとより美しくなるといわれたので、

「ベラドンナ」(イタリア語で「美しい女」の意味)

と呼ばれていました。

最近では、
ジョンソン&ジョンソンのコンタクトレンズで、
黒目の輪郭を際立たせ、黒目がしっかり見える製品
「ワンデーアキュビューディファイン」が発売され、
結構売れています。

今まで、こうした製品がなかったのが不思議ですよね。


しかしまあ、
人間の行動の8割方は無意識に行われているということが
今回の実験からもよくわかります。


今回の話のネタは、
「裸のサル」のデズモンド・モリスの名著、
「マンウォッチング」でした。

投稿者 松尾 順 : 2006年11月13日 23:56

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.mindreading.jp/mt/mt-tb.cgi/320

コメント

コメントしてください




保存しますか?