マンガ家のリサーチと分析

「まじかる☆タルるートくん」「東京大学物語」など
80年代にヒット作を連発。
一連の作品の累積印税は、なんと16億円!


マンガ家江川達也氏は、
上記のようなヒット作を生み出せた鍵は、

「リサーチと分析」

にあったと言います。
(「アイディアの鍵貸します」、フジテレビより)


週刊ジャンプに「まじかる☆タルるートくん」を連載中、
読者からの人気アンケートの結果を「横折れ線グラフ」化。

そして、グラフの下には各回の内容を記入して、
どんな内容を取り上げた時に読者の人気が高かったかを
分析したそうです。


たとえば、人気の高かった回の内容は次のようなもの

・ちょっとエッチ!
・ホームランを打った
・肝だめし


要するに、江川氏は、
どんな内容が読者に受けるかを客観的な数値(人気アンケート)
で確認した上で、

「このテーマだと読者が喜ぶだろう」

という仮説を立て、
次回以降のストーリーを組み立てていったわけです。


ちなみに、ジャンプの場合、同誌の基本コンセプトである、

「友情」「努力」「勝利」

を扱った内容の受けがよく、とりわけ、
これまで敵だったキャラクターが、何らかのきっかけで友に
変わるという展開が好まれるそうです。


江川氏のやった「リサーチと分析」は、
手法自体はとてもシンプルなものですよね。

でも、自分の描きたいものを描く

「作品」

ではなく、

読み手(書い手)が求める

「商品」

を生み出すために、読み手についての客観的データを
活用したというのが、なかなかすごいことだと思います。

実際、こんなシンプルな分析でさえ
日常業務の中では、案外実行しないですよね・・・(^o^)


そうそう、無理に宣伝につなげる気はありませんでしたが、
日常業務の範囲で手軽にできるリサーチと分析方法を
解説した記事が「@IT」に連載されています。

●ビジネスソフト ヒント&テクニック

ぜひのぞいてみてください。
私も執筆者の一人です!

投稿者 松尾 順 : 2006年12月11日 18:22

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コメント

ウィキペディアによると本宮ひろ志の薫陶を受けたようですね。

「@IT」は、ぜひfeed配信してほしいです!

投稿者 課長007 : 2006年12月11日 22:23

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