ネット千人調査(2007/01/11-15実施)


年明け早々に実施されたインターネット調査
(回答者千人、男女半々)から、テレビ視聴などの
メディア行動についての結果が、日経産業新聞(2007/01/19)で
紹介されてました。


なかなか面白い数字ですので、すでにご存知の方もいらっしゃる
と思いますが、いくつかメモ的に拾っておきます。


・テレビ視聴時間の変化

 3年前に比べてテレビを見る時間が減った人は39.0%、
 「変わらない」(38.0%)を上回っています。一方、
 テレビ視聴時間が「増加」した人は23.0%。

 20代-30代台前半の女性だけでみると、「減少」(46.6%)、
 「変わらない」(23.0%)の2倍、10代の女性の「減少」も
 44.0%と、テレビ局のメインターゲットだった女性層の
 テレビ離れが顕著です。


・テレビの代わりに増えた時間の使い方

 トップは「インターネット」(71.0%)、
 二位「仕事・勉強」(28.2%)、三位「メール」(24.6%)。
 10代の女性では「メール」(45.5%)と突出して高い結果と
 なってますが、これは携帯メールでしょうね。


・06年に最も多く見たテレビ局
 
 「フジテレビ系」(41.8%)が3年連続トップ、
 NHK(14.1%)が2位、「テレビ朝日系」(12.1%)3位。
 フジテレビの強さが目立ちますね。一方、 かっての
 視聴率トップ、日本テレビは凋落激しく、わずか9.9%。
 

・CM飛ばし

 CM飛ばすことが「よくある」は44.2%、「ときどきある」は
 21.9%、合計で全体の3分の1。
 「あまりない」「まったくない」との回答は合計で20%ちょっと。
 みんな飛ばしてみるのが当然の行動になってます・・・


さてさて、まだまだTVは大衆のメディアとして君臨してますし、
TVコマーシャルも全体としては好調。

でも、消費者のメディア行動はじわじわと着実に変化しています。


いつかはインターネット系メディアにその座を奪われる日も
やってくる。いつかは言えないけれど、確実に予測できる未来
ではないでしょうか。

このことを自覚して、次世代のテレビのあり方を構想し、
実行に移せるかどうかで、テレビ局の将来が決まって
きますよね。

投稿者 松尾 順 : 2007年01月19日 19:13

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コメント

ネットの辛いところは、我々にモチベーションを求めてくること。
その点で既存の4マスは、ゆるゆる感があって自分の統制下にある感じがして可愛らしい。
などと思うこの頃です。

投稿者 課長007 : 2007年01月21日 04:13

ネットの「測定可能性」が強調されすぎた分、どうも目先の数字をきにしすぎてしまうように思いますね。

その点、従来の4マスは測定が困難なだけに、ある意味割りきって、じっくりブランドづくりができます。

投稿者 松尾 順 : 2007年01月23日 12:53

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