これから何が起こるのか(3)「Web2.0革命」の深まり

田坂氏の示す「Web2.0革命」とは、
次の3つの革命が基軸となっています。

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・「衆知創発の革命」

 誰でも、多くの人々の智恵を集め、新たな智恵の創発を
 促すことができるようになる革命。


・「主客融合の革命」

 情報の発信者、受信者、あるいいは生産者、消費者といった
 これまで別々のもの、すなわち「主」と「客」が一体化し、
 融合し、区別がなくなっていく革命。


・「感性共有革命」

 人々が、「ナレッジ」(知識)だけでなく、
 感情や感動、感覚、感性を共有できるようになる革命。

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では、上記3つの革命が、今後どのような深まりを
見せていくのでしょうか?


まず、「衆知創発」は「共感創発」の革命に向かいます。

「衆知」を集めて「創発」を促す方法は、
オープンソースとも呼びます。これは、リナックスのような
ソフトウェアのプログラム開発で採用されている手法ですね。


今後は、このオープンソースの手法がプログラムだけでなく
あらゆる分野に適用されていきます。

限られた専門家の知、すなわち「専門知」よりも、
たくさんの人の知恵を集めた「集合知」の方が正しい答えに
到達できる可能性が高いこともあるからです。

そして、電車男の例で見られたような、
一人の恋愛の行方を2ちゃんねるのコミュニティが応援し、
それぞれの思いが掲示板を通じて伝わっていくことで、
知恵だけでなく「共感」が生まれていく。
みんなの思いが深まっていく。

こんな

「共感創発」

の場があちこち生まれていくことになります。


次に「主客融合の革命」は、
アルビン・トフラーが「第三の波」で予言した

「プロシューマー(生産する消費者)」

を現実のものとしつつあります。

これまでも、消費者のアイディアが開発に
偶然のきっかけで、生かされることもありました。


しかし、今は、ネットベンチャー「エレファントデザイン」が
運営する「空想生活」のように、
消費者の要望を集めてメーカーに開発してもらう

「プロシューマ型開発」

がネット革命によって「仕組み化」されつつあるのです。


製品開発だけではありません。
マーケティングもまた、「顧客」が「企業」に替わって
マーケティングを行うようになってきています。

すでに確立された仕組みのひとつが「アフィリエイト」
ですよね。(ただし、自分が本当に良いと思える商品を
紹介しているかどうかが重要ですが)

顧客が、企業に替わって商品開発、マーケティングを
行う時代、それは

「主客融合革命」

によってもたらされているというわけです。


そして、「感性共有の革命」は、既存のマスメディアの
在り方を根底から変えていこうとしています。

なぜなら、「感性共有革命」は、
これまでマスメディアを担ってきた限られたクリエーター
だけでなく、「無数の無名の草の根の人々」が行う

「草の根メディア」

が社会に対する影響力を高めているからです。


ただ、ここで留意しておきたいのが、

既存の「マスメディア」と「草の根メディア」は
対立関係にあるわけではないということです。

むしろ、お互いをうまく結びつけようとする試みを通じて、

「相互浸透」「相互進化」

のプロセスを加速させています。


「これから何が起こるのか」
(田坂広志著、PHP研究所)

投稿者 松尾 順 : 2007年02月01日 14:43

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