もてたい、恋したい

「オヤジだってもてたい!」

という男性の本音をアカラサマに刺激して成功したのは、

「LEON」

でした。


実際「LEON」では、

「もてる」「口説く」

ために有効な商品を見立てる、つまり

「もてたい軸」

という切り口に沿って掲載する商品や記事を厳選することで
中高年のスケベオヤジの心を掴んだわけです。


さて、もてたいのは若い人も一緒です。
というか、もっとギラギラしてますが・・・(笑)

今年(07年)3月に発売されたユニリーバの男性用オーデコロン、

「AXE(アックス)フレグランスボディスプレー」

もまた、

「吹きかけるだけで女性にもてる」

という単純明快なメッセージを前面に打ち出して、
男性の本能への直球勝負を挑みました。(日経MJ、2007/12/07)

*THE AXE EFFECT
http://www.axeeffect.jp/index.html


キャッチコピーは

「女を虜(とりこ)にする香り」

ですし・・・

展開された一連のTVコマーシャルも、
なんとも直截的というか、

「俺もこれ一本欲しい!」

と男性の欲情を掻き立てるものでした。


この結果、「AXE」は、あっという間に
トップブランドに登りつめていますね。

男性用オーデコロンの売れ筋ベスト10を見ると、
上位3位までをAXEが独占してます。
(日経POSデータ、2007年8月1日~10月31日)


現代の日本は、従来秘めてきた欲望を
表沙汰にすることに抵抗がなくなってきていると
言われてますが、これに呼応してか、
マーケティングコミュニケーションも過激さを
増しつつあるようです。

ちなみに、欧米のTVコマーシャルをご覧になったことが
ある方はご存知だと思いますが、あちらでは昔から、
性本能ダイレクト刺激系のクリエイティブが多いですよね。


ところで、女性だってやっぱりもてたい。
ただし女性の場合、「もてたい」という表現ではなく、

「恋したい」

というのがしっくりくるようですが。


実は、こうしたコンセプトに沿って開発されたのが、
今年4月発売の花王のヘアケアブランド、

「セグレタ」

です。

30代後半から40代がメインターゲットの同商品は、
半年で計画の2倍に当たる800万本超えるヒットを
記録してます。(日経MJ、2007/12/07)

*花王セグレタ
http://www.kao.co.jp/segreta/


「セグレタ」のコンセプトワークやリサーチを
担当した同社の海老澤香織さんによれば、
150近くあったコンセプト案からの絞込む際、
当初アンケートで高い支持を得た

「これからも人生を楽しみ、前向きに生きたい」

という回答に疑問を抱き再調査を行ったそうです。


すると、最初の調査ではそれほど評価されなかった、

「恋こそ究極のアンチエイジング」

を内心では支持している人が多いことに気づいたそうです。


こうして、消費者の表面的な態度の奥に隠された

「インサイト」

をうまく発見できたことが
セグレタがヒットした背景にあるようです。


やはり、男性も女性も老いも若きも、

「愛こそがすべて」 -All you need is love-

ですかね。


(LEON関連記事)

*生まじめに遊ぶ

*シンプルマーケティング(10)プロダクトコーン修正モデル

投稿者 松尾 順 : 2007年12月07日 14:33

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.mindreading.jp/mt/mt-tb.cgi/707

コメント

コメントしてください




保存しますか?