メタファーのチカラ

今まで自分が理解していなかったこと、知らなかったことを

「なるほどね」

「そういうことか」

と‘わかる’ために役立つのが、

「メタファー」、つまり「比喩(たとえ)」です。


なぜなら、人は、知らないことを理解しようとするために、
すでに知っている知識やイメージを用いて、置き換えたり、
近似するものだからです。

例えば、「なまこ」を見たことのない人に、

「棘皮動物ナマコ網に属する海の生物で、
 体長20-30cm位の大きさ・・・」

といった説明は正確かも知れませんが、
実際のところ、わかった気しませんよね。

「え、なまこ?ゾウリみたいな形の変な生き物だよ」

と言い切ってくれた方が、生物学的には不正確でも、
なんとなくわかった気になるし、好奇心が刺激されて、
さらに調べてみようという気持ちにもなります。


ですから、説明がわかりやすい、あるいは説得力が
ある話ができる人は、ほぼ例外なく、
「メタファーのチカラ」をうまく活用できている人です。

最近、このメタファー使いの名手として注目しているのが、
これまでもご紹介したことのある、
ジャストレードの須子はるかさん。


今週3月13日にリリースされたばかりの新サービスにも
メタファーのチカラが存分に注入されています。

名づけて、

「理想の自分誕生クリニック」


ネーミングのキャッチーさもさることながら、
全7回のコースを文字通り、受精から出産までの
「妊娠プロセス」に喩えています。

各コースのキーワードになっているメタファーを並べて
みましょう。

・第1回・・・受精
・第2回・・・妊娠発覚
・第3回・・・超音波検査
・第5回・・・つわり
・第6回・・・胎教
・第7回・・・立会い出産

ここまでやるんだ、まったくもう、さすがですよね。(^-^)


ただ、内容は「コーチング理論」などをベースとした
まじめでしっかりしたものです。

それだけに、型どおりの説明では理解が難しい、
魅力が伝わりにくい無形のセミナーを「妊娠プロセス」に
喩えて説明することで、実にわかりやすい、
腑に落ちるコピーになっているわけです。

このメタファー使いのうまさは、本にもなった

「コミュニケーション集中治療室」

でもおおいに発揮されたところでした。

コミュニケーションの問題を「病気」(コミュニケーション疾患)
と呼び、それを美人女医(須子さん)と美人看護師(松村さん)
の2人が治療に当たるいうメタファーはセンセーショナルでした。

特にコスプレが最高でしたね。(^-^)


セミナー好きの私ですから、「理想の自分誕生クリニック」も
受講してみようかなあと考えてます。

投稿者 松尾 順 : 2006年03月15日 10:56

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