創造的になるヒント

ブルータス最新号(2007/02/01)は、まるごと1冊

・茂木健一郎特集
(正式な特集タイトルは、「脳科学者ならこう言うね!)

ですが、先日、HMV渋谷店で同誌の発刊記念講演会が
行われたようです。


講演会の模様は、

茂木健一郎 クオリア日記

からMP3でダウンロード可能です。


講演会のタイトルは、

『創造するならバカになれ!』

要するに、

どうやったら創造的になれるか
(クリエイティビティを発揮できるか)

のヒントを脳科学の知見を踏まえて語っています。


ここで簡単に講演内容をご紹介しますね。

茂木さんはクリエイティブになる条件を4つほど挙げています。


1.バカになる

講演タイトルにもなっているほどですから、
もっとも重要な条件なんでしょうね・・・


これは、硬い言葉で言うと「脱抑制」。

常識や固定観念、先入観といった自分の思考を抑制しているもの
から脱却するということらしいです。


確かに、天才と狂気は紙一重といいますが、
天才的な発見・発明した人は、常人とはかなり違います。
端的に言えば、「変人」のことが多いですね。

しかし、そうした変人だからこそ、凡人からは
「バカげたこと」に熱中できるし、結果的に
既存の枠組みを大きく変える大発見や大発明を成し遂げることが
できたわけです。


茂木さんはブログ上では、

「世の中は‘賢いバカ’が変えてきた」

と書いています。


2.「起源」にこだわる

これは、昨日書いた、「原理」を見抜く力とほぼ同じようです。
ものごとをただ漠然と見るのではなく、

「それって何が起源なんだろう、背景に何があったのだろう?」

と考えてみること。
(これができること自体、相当「バカ」にならないとできない
 ように思いますけど・・・)


たとえば、

「Vサイン」

をしている人を見て、

「Vサインは、誰が始めたんだろう?」

とか考えてみたり、調べてみる。

こんなことが日常できるようになったら、
相当クリエイティビティが高くなるんじゃないかと思います。


ちなみに、Vサインを最初に始めたのは英首相のチャーチル
だそうです。いろいろと由来があったのですが、
詳細は忘れました・・・(^o^)


3.多様性

さまざまな異なる考えや見方を拒否しない。
多様性を受け入れることによって、新たな創造が生まれる。

基本的に、創造は異質なものの組み合わせから生まれますからね。


4.歴史認識を持つ

2の「起源」にこだわるということと、ほぼ同じことでしょう。
ものごとがどのようにできてきたのか、またどんな背景があった
のかを知っておく、そうやってさまざまな出来事の因果関係を
理解することが、新たな創造につながるのでしょう。


ところで、上記の内容とは直接関係ないのですが、
講演の中で茂木さんが言うには、これからは

「一大教養時代」

が来ると予言しているそうです。


実は、知ること(学問)こそ、最大の快楽だからです。

おなかが一杯になったら「食欲」は止まりますが、
「知識欲」には際限がないですからね。


「知のコンテンツ」そして「学び」

が最大のエンタテイメントになる時代が近いというのは
私も確信しています。

投稿者 松尾 順 : 2007年01月18日 13:00

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.mindreading.jp/mt/mt-tb.cgi/385

コメント

コメントしてください




保存しますか?