中村文昭さんのお客さんに対する思い

先日、中村文昭さんの講演を
久しぶりに聴く機会がありました。

聴いたことのあるかたは賛同いただけると思うのですが、
中村さんの話はとびきり面白いですよね。

このため、全国から講演の依頼がひっきりになしに舞い込み、
今や年間300回以上の講演をこなすため、全国を飛び回る毎日
だそうです。


私も中村さんの大ファンの1人です。
これまで合計10回くらい話を聴いてますが、
今回のお話もやはり最高でした。


さて、中村さんは三重県の生まれ。

18歳で上京した後、貧乏生活の中で人生の師匠と出会い、
八百屋の行商や六本木でのバー経営を経験。


現在は、生まれ故郷の三重県・伊勢市で
レストランウェディングの店、

「リビングカフェクロフネ」

を経営されています。


クロフネのレストランウェディングには、
豪華なチャペルやゴンドラサービスなどはありません。

ここで結婚式を挙げるカップルの夢や要望を
じっくりと聞き、趣向を凝らした演出で盛り上げる、
完全手作り型のウェディングだそうです。

おかげで、当レストランは広告宣伝ゼロ、
クチコミだけで予約が殺到。

開業以来、毎年増収増益だそうです。


先日の講演で知って驚いたのですが、
クロフネで結婚式を挙げたいと、
伊勢市近辺だけでなく、日本全国から一族郎党まるごと
やってくるケースもあるそうです。

ある時は熊本から100人、あるいは石川から70人と、
バスを連ねて新郎・新婦、親戚、友人、その他関係者が、
わざわざ伊勢までやってくる。

結婚式前までは皆、

「なんでわざわざ伊勢くんだりまで来て
 式を挙げなきゃいかんの?」

と愚痴をこぼしているそうです。


しかし、クロフネでの感動的な結婚式が終わった後、
誰もが、

「なぜクロフネでなければならなかったのか」

を理解し、喜んで帰っていくのです。


中村さんは、

「人を喜ばせること」「人を楽しませること」

が大好きです。

いつもどうやって人を喜ばせるか、楽しませるかを
考えているそうです。


小手先のテクニックではなく、
中村さんの行動の根底にこの思いがあるからこそ、
クロフネで式を挙げたい、また誰もが中村さんにまた会いたい、
話を聴きたいと繰り返し足を運ぶのでしょう。


六本木のバーを経営していた頃も、
毎日常連客で満杯の人気。

あるお客さんは自分でパイプ椅子を持ち込み、
店の外で飲むこともいとわなかったとか・・・!


*リビングカフェクロフネ

投稿者 松尾 順 : 2008年07月22日 15:18

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