市場調査とマーケティングの違い
元リクルートの創刊男、くらたまなぶ氏は、市場調査とマーケティングの
2つの言葉を使い分けています。つまり、別の意味で使っているのです。
市場調査とは、昨日までの状況を把握することです。
市場シェアだとか、顧客数だとか、販売価格の推移だとかですね。
一方、マーケティングは、明日からのお客さんの気持ちを知ることです。
まさにマインドリーディングと同じですが、お客さんが今は満たされていない
何かを探ることです。
この何かを「ニーズ」といってしまえば簡単ですが、お客さんの口から、
「こんなのが欲しい」という答えを期待することはできませんね。
もし聞けたとしても、それはたいしたアイディアではありません。
なぜなら、お客さんは消費の専門家ではありますが、商品やサービス
の専門家ではないからです。
私たちマーケターは、商品・サービスの専門家であることに加えて、
お客さんの本音を引き出し、理解できる「顧客の専門家」であるべき
だと私が考えているのには、お客さんから直接、売れる商品開発の
アイディアは聞けないという大前提があるからなんです。
くらた氏の話に戻すと、市場調査では、数字で把握することが基本
です。つまり「算数」の世界。しかし、マーケティングでは、お客さん
の本音を「言葉」で捉えようとします。つまり「国語」の世界。
これまで、リサーチの世界は、数字での把握が中心になってきたわけ
ですが、当然ながら商品開発のヒントは得られない。
というわけで、テキストマイニングなどの、お客さんの生の言葉を
いかに収集し、分析するかというのが今の最大のテーマになって
きたのは必然的展開なのです。
投稿者 松尾 順 : 2005年11月06日 13:31
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