同じ土俵で勝負しないこと
まだ1年も経っていないのですが、
本郷三丁目の駅前に昔からあった古い喫茶店が大改装を行い、
今風のモダンなカフェになりました。
といってもプレミアムカフェの「スタバ」風ではなく、
低価格カフェの「ドトール」風の設計でした。
改装費用は1千万円は超えていないと思いますが、
5百万円以上はかかっているでしょう。
オーナーについてはよく知りませんが、おそらく個人経営。
かなり思い切った投資だったんだと思います。
問題は、真正面に「ドトール」があったことです。
ドトール自体も随分前からありましたが、やはり1年ほど前に、
10mも離れていないところに新店舗を出して地域シェアを
高めています。
さて、改装したカフェについてよくわからないのが、
ドトールが最大のライバルだとわかっていたはずなのに、
「なぜ、ほぼ同じスタイルのカフェで真っ向勝負を
挑んだのか?」
ということです。
名もない喫茶店が、同じ土俵で勝負してドトールに勝てる
はずはありません。ワールドカップで日本チームがブラジルに
勝利する以上に難しいことですよね。
このカフェは、どうやらパスタ類を提供するのを
「ウリ」にしてたようです。
確かに、ドトールではパスタは出してませんが、
レンジでチンの即席パスタでは、
ドトールとの差別化のための切り札にはなりえない。
パスタを出すなら、玄人をうならせるレベルの味にするとか、
あるいは、高さ1メートルのビッグパフェとか、
奇想天外なものでもいいので、なにかひとつ目玉商品がないと
客はドトールに流れるのになあ・・・
といつも店の前を通りながら思ってました。
そして、予想していたとおり、
とうとう先日、閉店の張り紙が・・・。
しょせん、私は傍観者であり、好き勝手に偉そうなことを
書いているとは思いますが、
「競合とは違う明確な何か」
がなければ客は来てくれないことは明白なはず。
つまり、競合と同じポジションではなく、
違うポジションを狙った新たなコンセプトのカフェに
しなかったのが、不思議でなりません。
投稿者 松尾 順 : 2006年06月23日 08:42
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コメント
伝統的なマーケティングの考え方は、S→T→P(セグメンテーションをして、ターゲットを絞って、それに対するポジショニングを決める)。
しかし、昨今は「ポジショニングありき」が正解だと思います。
車の世界を見ればよくわかります。
GM、フォードがなぜダメになったのか。
なぜ、BMWが絶好調なのか。
なぜ、最近は軽自動車とプレミアムカーしか売れないのか。
ちょっと謎かけっぽいケド、松尾さん、解説して!
(すみません、会議が始まっちゃうので)。
投稿者 金森努 : 2006年06月23日 18:05
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